キリキリ痛むなら腸閉塞かもしれない|治せる病気

女性

増え続けるリンパ球

病棟

抗ガン剤による治療

血液の中には、体内に侵入したウイルスなどを撃退するリンパ球があります。リンパ球は、常に新しいものが作られていますが、それと同時に古いものが、衰えによって消滅しています。悪性リンパ腫とは、このリンパがウイルスと戦うことなく、衰えることもなく、次々に作り出されてしまう病気です。悪性リンパ腫を発症すると、体がウイルスから守られにくくなるばかりか、増え続けるリンパ球によって随所にしこりが生じるようになります。そのため悪性リンパ腫は、血液のガンと呼ばれています。ところが内臓粘膜などに生じる一般的なガンと異なり、悪性リンパ腫の治療では、手術はおこなわれません。血液中でのリンパ球の増殖が原因なのですから、それを抑える抗ガン剤で、体に傷をつけることなく治していくことができるのです。また早めに治療を開始すれば、5年後の生存率は90%以上となります。

放射線や造血幹細胞

リンパ球は、首や手足の付け根の部分に、特に多く集まっています。そのため悪性リンパ腫になると、それらを中心に、リンパ球が増えていくことになります。そのため悪性リンパ腫の治療は、それらの部分に放射線を照射するという方法でもおこなわれています。放射線によってリンパ腫の増殖が抑えられれば、それだけ悪性リンパ腫は進行しにくくなり、抗ガン剤の効果も出やすくなるのです。ただし、放射線の影響で正常なリンパ球も作られなくなることがあります。そのため放射線による治療では、正常なリンパ球のもととなっている造血幹細胞の移植もおこなわれます。血縁者やドナーから、患者との相性の良い造血幹細胞を採取し、それを注入するのです。これにより正常なリンパ球が増えていけば、体は一層健康的な状態を取り戻しやすくなります。